「ハウスクリーニングの仕事内容」について、よくご質問頂きます。

これからハウスクリーニング会社に勤めようとお考えの方、
今の会社を辞めて、独立・開業を目指される方、
事前にどういう業界なのか知ることで、準備の仕方や、事業の戦略も変わってくると思います。
そんな方には、一つの参考にしていただければ幸いです。

よく比較対象に上がる「家事代行」との違いについて、ご説明します。

家事代行サービスは、家庭内の様々な家事を浅く広く行うサービスになります。
例えば、料理や洗濯、アイロンがけ、掃除、買い物、ゴミ出しなど、日々忙しく、なかなか日常の家事仕事に、時間が割けないお客様に代わって、お掃除を代行するものになります。

そして、この業務に取り組むにあたり、前提となることは「お客様のご自宅あるもの」を使用して行うということです。


お風呂掃除にしても、お客様が普段ご使用している、スポンジや洗剤をお借りして、綺麗にしていくことになります。
したがって、作業スタッフの方は、バック一つで訪問することが多いです。


一方で「ハウスクリーニング」は、汚れに応じた、適切な道具や薬品を使い、該当箇所を綺麗にしていく専門清掃となります。

例えば、キッチンの換気扇（レンジフード）の清掃にしても、一般の方ではなかなか難しい、内部のシロッコファンの分解までおこないます。

また、浴室の清掃に関しても、水垢や石鹸カス、皮脂汚れなど様々な汚れが重なり合って蓄積されていることが多いです。
市販の1種類の洗剤だけでは、落とすことが難しいため、業務用の汚れに適した洗剤を、5種類ほど使い分けたり、素材に合わせて使用するパットを使い分けたりと、専門的な知識が必要になります。

ハウスクリーニングと聞いて、水回りの掃除やお部屋全体の掃除を行う仕事とイメージされる方も多くいらっしゃると思いますが、仕事の種類はいくつかの分野に分かれております。

大きく分けると下記の4つに分類されます。

�@在宅清掃
�A空室清掃
�B定期清掃
�C店舗清掃

それぞれが、どのようなサービスなのかをご説明します。

在宅清掃は、一般住宅へお伺いし清掃サービスを提供します。


具体的には

□ 水回り(浴室やキッチン、レンジ等)、窓、ベランダ、床などのお部屋全体のクリーニング
□ エアコンクリーニング
□ 縦型洗濯機クリーニング
□ ドラム式洗濯機クリーニング
□ 追い炊き配管を綺麗にする風呂釜洗浄

など、豊富なサービスメニューがございます。


ハウスクリーニングでは、水回りのクリーニングやエアコンのクリーニングが一般的です。
それ以外の洗濯機クリーニングや、風呂釜洗浄など、関連性の高いサービススキルを身に着けることで、１件当たりの顧客単価を最大化できます。

1年間、安定的に仕事を確保したい方などは、なるべく多くのスキルを習得されることをお勧めします。

空室清掃は、引っ越しに伴う入居前や退去後の空室全体を、クリーニングするサービスになります。

空室清掃の特徴としては、水回り箇所を含めて、壁、ドア、窓、サッシ、ベランダ、床のワックスがけなど、本当にお部屋丸ごとのお掃除になるため、どの施工箇所においても一定のスキルが必要になります。

管理会社や、オーナーの検査も厳しいため、スキルが身につくまでは、少し大変な思いをされる方も多いですが、逆にここをクリアできた方は、技術が確立されるため、その後の経営においても大きな強みとなります。
また基本的に、引っ越しはなくならないため、ある程度安定的に、案件を受注できることもできるサービスになります。

定期清掃の代表例はマンション共用部の清掃が挙げられます。

マンションのエントランスや廊下、階段をポリッシャー(床を洗浄する機械)で清掃していきます。

ポイントとしては、単価自体は一番低いですが、週1回や月1回など定期的にお仕事が入ってくるため、繁忙期・閑散期に差があるハウスクリーニング業界においては安定的な事業運営を行うことができます。

店舗清掃は、飲食店やオフィスなどの業務用エアコンのクリーニングや床の清掃などを行うサービスです。

店舗清掃においては、オーナー様のご希望により、単発・定期それぞれの仕事がございます。
こちらの特徴としては、単発で何十万という高額案件を受注できる可能性が高いことが挙げられます。

例えば、老人ホームに設置されている業務用エアコン30台のクリーニング依頼などが取れると、１件で60万〜80万ほどの案件となるため、1か月分の仕事を確保することも可能です。

このように、ハウスクリーニングという仕事ですが実は4つの分野に分かれています。

どの分野が良いのかは、一概に言うことができないため、ご自身の得意な分野に絞って、展開するのがベストです。
幅広く案件を獲得するために、複数の分野に対応することも視野に入れると、より案件が安定します。

性格や経営方針により、本当に十人十色のため、自分に合ったものを選択することをお勧めいたします。